最近、うちの仕事場に時々お見えになる「絵の先生」が、
「ルドゥーテの展覧会、いいですよ」とおっしゃっていたので、
昨日、四条に出たついでに京都高島屋へ観に行ってきました。
ルドゥーテはマリー・アントワネットやナポレオン皇妃のジョセフィーヌに仕えた
ベルギー生まれの宮廷画家です。
ルドゥーテの作法は、点刻彫版による多色刷り銅版画に
手彩色で加筆と修正を施してあるそうです。
その作品の精巧さといったら!
もう感嘆のため息しかでません。
(ムスメはひとつひとつを真剣に見すぎて、疲れたと言ってました…^-^;)
写真という技術がまだなかった時代、
彼の作品は植物学上においても貴重な資料だったと言います。
- 作者: ピエール=ジョゼフ・ルドゥーテ
- 出版社/メーカー: 河出書房新社
- 発売日: 2010/07/08
- メディア: 大型本
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この本には薔薇をはじめ、いろいろな植物画がおさめられています。
今回の展覧会ではこの「美花選」の全作品を見ることが出来ました。
そしてその中には、なんと日本の椿などもあるのです。
当時の宮廷の庭園に、遥か彼方東洋の国の植物も、
海を渡って植えられていたという事実に驚きました。
そう言えば、アジサイももともとは日本のガクアジサイが原種で、
西洋に渡ってから品種改良されて、今のような形になったのですものね。
もうすでに品種改良された西洋アジサイも、作品の中にありました。
東洋の花というのは、西洋にとっては魅惑的なもののひとつだったのでしょう。
そして、今日見た花の中でへぇっと思ったのは「ニチニチソウ」です。
今では夏にはどこででも見かける「ニチニチソウ」。
それがこの時代には珍しい植物だったみたいです。
家に帰ってから調べてみると、ニチニチソウはもともとはマダガスカル原産なんだそう。
この時代にヨーロッパにもたらされ、
そしてまた日本にやってきて、今日に至るってことなんでしょうね。
- 作者: ピエール=ジョセフ・ルドゥーテ
- 出版社/メーカー: 河出書房新社
- 発売日: 2012/12/14
- メディア: 大型本
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この本、欲しい…。(クリスマスプレゼントでもいいよ♪←って、誰に言ってるのか、笑)
でも、結局買って来たのは、こっち↓ (^-^;
宮廷画家ルドゥーテ ポストカードブックシリーズ 「薔薇採集」
- 作者: ルドゥーテ
- 出版社/メーカー: 青幻舎
- 発売日: 2012/07/01
- メディア: 単行本(ソフトカバー)
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そう言えばルドゥーテの絵はどこかで見たことがあると、さっき本棚を探したらありました♪
- 作者: 解説・監修:海野弘
- 出版社/メーカー: パイインターナショナル
- 発売日: 2012/04/30
- メディア: 単行本(ソフトカバー)
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クラッシックなボタニカルアートのしょっぱなの紹介がルドゥーテでした。
やはり彼の作品が、ボタニカルアートの原点なのでしょうね。