Kazenonaka

「風の小径」のさらに小径

NHK土曜時代ドラマ「アシガール」

NHK土曜時代ドラマで放映されていた「アシガール」

このたび、視聴者たちの熱いリクエストを受けて再放送が決まったそうだ。

www.nhk.or.jp

話は黒島結菜さん演じる女子高生の唯が、弟の作ったタイムマシンで

うっかり戦国時代にタイムスリップ。

そこで出会った若君に一目惚れをし、若君を守るために足軽となるラブコメである。

 

もともと原作が好き。

コミックスが発売されるのでは待ちきれず、

ココハナの電子書籍版で追っかけているほどの原作ファンである。

アシガールのドラマ化が決まった当初、

原作ファンの間では、いったい誰が若君をやるのか?、が問題となった。

健太郎くんに決まった時、私自身も、ふうむ、そうなのか、

えらい可愛らしい若君やのぉ、ちょっとイメージと違うなと思ったものだ。

(もっとしゅっと切れ長の目のコをイメージしていた。)

実際、原作ファンのなかにはミスキャストでは?という人もいたぐらいだ。

確かに3話目あたりまでは、うーん、健太郎君の若君、

頑張ってるけれど、ちょっと違うかな?とも思ったりもした。

でも4話目あたりから、あれ?もしかして、彼の若君、いいなんじゃない?と、思い始めた。

彼自身が役になじんできたのか、それとも私が見慣れてきたのか?

もしかしたら、健太郎君が役者として成長しているのかなと思ったり。

で、そう確信したのは7話目。

もうね、顔つきが全然違うのだ。

最初の頃はちょっとお顔も丸顔で、にきびもあったり、しぐさにも照れがあったり、

まだ平成の男の子っぽい感じもしていたのだけれど、

7話目以降はお顔がしゅっと細くなって、肌も綺麗になって、

なにやら気品も出てきて、すっかり戦国時代の若君に。

4話のふきの言葉ではないけれど「若君は都の公達にも似て…云々」の形容がぴったりなお顔立ち。

ドラマの終盤になる頃には、健太郎君の若君に目が馴染んでしまって、

最終回を見終わった後、ココハナの最新話を読んだときに、

漫画の若君に何やら違和感を感じたほどだ、^-^;

 

アシガール 1 (マーガレットコミックス)

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ココハナ 2017年11月号 電子版 ココハナ電子版

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そして、この気品が出てきた健太郎君の若君にやられたのは、

どうやら私だけではなかったらしい、^-^;

ドラマの掲示板では、圧倒的に私の世代が多いのだ。

(その人たちの熱いリクエストに答えて、再放送が決まったらしい…^-^;)

あと少なからず私世代の男性陣のファンがいるのは、

このアシガールがなんとなく、昔懐かしいNHK少年ドラマシリーズを彷彿とさせるからかもしれない。

(タイムトラベラーとか、夕映え作戦とか…。知ってます? ^-^;)

 

あと、脚本がよかったのだと思う。

ドラマと原作とでは、いろいろと設定が違うのだけれど、

それがうまい具合に改変されていて、ドラマとして深みが出るようになっていた。

(たとえば、若君に母上が亡くなっていて、兄上の母上が存命とか。

唯のお母さんがお医者さんとか、尊が不登校とか、あやめ姉さんが男だったとか。)

言葉のひとつ、ひとつも心にぐっとくるものがある。

単にタイムスリップもの、ラブコメだけでは片付けられないものがあって、

原作を知らない方々にも支持されたのではないかと思う。

 

そして、配役がすごくよかった。

若君の健太郎君はもちろん、主演の結菜ちゃんは唯役がぴったりだったし、

兄上役の松下優也さんも、おふくろさま役のともさかりえさんも、

小平太役のはんにゃの金田さんも、じい役のイッセー尾形さんも、

それぞれがいい味を出されていたと思う。

(個人的には木村先生がツボ、^-^;)

 

アシガール 6 (マーガレットコミックス)

アシガール 6 (マーガレットコミックス)

 

 ↑

ドラマではこの6巻の装束通りの若君が出てきて、

おぉ、原作通りと、細かなところで感動。

(ちなみに原作はまだまだ続いている。

ドラマではどのように最終回を迎えるのか?と、ドキドキしていたのだか、

いいところで区切りをつけたと思う。)

 

再放送は、2月15日(木)午前0時15分(14日水曜日深夜)から四夜連続放送だそう。

まだご覧になっていないかた、よろしかったらどうぞご覧あれ。^-^(おじぎ)