映画化された「この世界の片隅に」をやっと観に行った。
実はクラウドファンディングに応募しようかどうしようかと思案していたことがある。
でも、迷っているうちに終了してしまった…残念。
出資していたら、エンドロールに名前のったかもしれなかったのに、
惜しいことをしました…^-^;
原作はずいぶん前に読んで、だいぶ話の内容を忘れていたので、
(というか、私の中で「夕凪の街、桜の国」とごっちゃになってた…)
最近、読み直したばかり。
映画ではりんさんにまつわるエピソードがごそっと省かれていたが、
結果的にはそのほうが、まとまりがよかったかもしれない。
のんさんの声が、すずの「のほほんと」した部分をよくあらわしていて
よかったと思う。
私的には憲兵のエピソードがやっぱり好きだ。
(ここから先は少し内容にふれています。
本編のネタバレにはなっていませんが、何も知識なしで映画を観たい方は
観たあとで読んでくださいね。)
エンドロール、紅で描かれた絵。
映画を見終わってから、オットに言われて41話の右手の話だと気がついた。
でもオットは原作読んでないんですけれどね…。^-^;
私は実は(視力がなくて)絵がぼやけてはっきり見えてなかったのと、
クラウドファンデングに出資した人の名前リストに圧倒されていて、
紅で描かれるイラストのほうをあまりちゃんと見てなかったのである。
(次に見るときは、エンドロールの絵のほうに神経を集中させよう。)
というわけで、これから見る方はエンドロールで描かれるイラストも
気をつけて見てくださいね。
それで家に帰ってから原作の41話の部分をあらためて読んだというか、観た。^-^;
実は映画を見るまでは、言葉なしで綴られるその絵が
右手の薬指で、そして紅で描かれていった絵だとは気がついてなかった。
(おまけにあれはりんさんの生い立ちだったことも)
そして映画本編でりんさんがちょこっと言った言葉で、
「あ、そういうことだったの!」とわかったことがあった、^-^;
映画を見て、あらたに原作の見落としていた部分に気がついて
原作の理解を深めた次第…^-^;
映像で印象的だったのは、冒頭に流れたクリスマスキャロル、
そして描かれた何気ない自然。
椿、白兎、スミレ、カタバミ、白いタンポポ、サギ、
そして画面を横切っていったアオスジアゲハ…。
「この世界の片隅に」は、すずが周作に言った言葉の一片なのだけれど、
こうした何気ない自然のひとコマ、ひとつ、ひとつも
この世界の片隅を物語るもののひとつなんじゃないかと思った。
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観に来ている人たちの中には、結構年配の方が多かった。
ちょうど私の親世代ぐらいと思われる方も。
NHKの番組でも取り上げられたようだから、
幅広い世代の方が関心をもって来られているのだろう。