Kazenonaka

「風の小径」のさらに小径

みずたまレンズ

なにげない季節のひとコマに目がいくようになったのは、

子どもが生まれてからでした。

それまで季節がめぐっていくさまは、たとえば桜が咲いたとか、

雷が鳴り夕立が来たとか、蝉が鳴くとか、紅葉するとか…

そういうことは感じていても、日々のなかの小さなひとコマは

ずっと見過ごして来たように思います。

ムスメが生まれて、「センス・オブ・ワンダー」な世界にふれました。

それは忙しい生活の中ですっかり忘れていた、

五感で自然を感じるということ。

そういう気持ちで外を歩いていると、

日々、いろんなところに発見があることに気づいたのです。

今森光彦さんの写真絵本「みずたまレンズ」はそういったなにげないところに、

驚きや発見、楽しみがあることを気づかせてくれる本の1冊です。

梅雨の季節、雨はうっとおしく思うこともありますが、

みずたまを発見すると、雨の日もちょっと楽しくなります。^-^